チャランゴの起源には諸説ありますが、17世紀頃にスペインから新大陸にもたらされた弦楽器、ビウェラ・デ・マノに由来するという説が有力です。かつてはボリビアやペルーの山岳部に住む先住民系の人々の楽器でしたが、20世紀半ばから都市部にも広がり、やがてアルゼンチンやチリなどの近隣諸国、さらにはヨーロッパや日本にも紹介され、現在ではアンデス音楽を代表する弦楽器の一つとして広く親しまれています。最も一般的なチャランゴは、全長65cm前後、ナイロン弦の複弦5コース、本体は木製、調弦は「ミラミドソ」と調律されます。「ラスゲオ」とよばれる、和音をかき鳴らす技法をベースに、爪弾いてメロディを奏でるプンテオとよばれる技法を交えて演奏されます。
チャランゴ